白髪の原因は多くある
現在、白髪ができる根本の原因は完全には分かっていません。
しかし、研究からある程度の事は分かって来ています。
白髪が生える原因は、メラニンという髪の毛を黒くしている物質、それを作る細胞（メラノサイト）が活動しなくなるからだと言われています。
白髪は年齢を重ねるとできると思われがちですが、年齢だけが白髪の原因ではありません。ここでは白髪が出来るいくつかの原因を紹介します。
老化
年齢を重ねると同時に人間は老化していきます。体が老化していくと髪の毛の色素を作る組織(メラノサイト)が低下していくので、年齢を重ねると白髪が増えてしまいます。
個人差はありますが、大体30代から白髪は発生すると言われています。適度な運動、栄養、睡眠などに気を付けて、若さを保ちましょう。
ストレス
ストレスによって私たちの体は、様々な影響を受けることがわかっています。長期間のストレスを受け続けると、髪も徐々に白髪が増えていくと考えられています。
ストレスを受けると、血管が収縮し、血行不良が起こります。
血液は、全身に栄養を運ぶ働きがあるので、血流が悪いと健康な髪が生えなくなってしまいます。
メラニン色素を作っているのが、メラノサイトという細胞なのですが、実はこのメラノサイトがストレスに弱いのです。
メラノサイトは神経細胞と似た性質をもっているため、ストレスがかかっていると正常な働きをしてくれなくなってしまいます。
趣味などを持ち、ストレスの発散をするようにしましょう。
栄養不足
食事で摂取した栄養素は、血液を通してメラニン色素にも送られます。
血液中の栄養が不足すると、メラニンの栄養を不足させてしまいます。
また、食事の栄養バランスが偏ると、頭皮の血行を悪くしてしまいますが、この場合にも、メラニンに十分な栄養が届かずに、栄養不足を引き起こしてしまいます。
ミネラルをはじめ、アミノ酸、ビタミンなどの栄養素は毛母細胞や色素細胞が活発に働くために必要です。
これらの栄養素が不足すれば、当然年齢に関係なく機能が低下してしまいます。
白髪に良いと言われる食品を、積極的に摂取しましょう。
タンパク質
タンパク質が不足してしまうと白髪を増やす原因になってしまいますから、バランスのとれた食生活を心がけたいものです。
タンパク質は大豆や肉類、魚類、卵などに多く含まれていますので、積極的に食べるようにしましょう。
亜鉛
亜鉛というミネラルには、食事から摂取したタンパク質を効率的に髪に活用するという働きがあります。
牡蠣やシジミ、納豆、エビ、イカ、タコ、黒ごまなどに多く含まれています。
また髪のためにワカメを食べようと言われますが、海草類に含まれるミネラルにも白髪予防効果がありますので、あわせて積極的に食べたい食材です。
ビタミンA、C、E
ビタミンはどれも大切な栄養素ですが、白髪対策としてとくに意識して摂取していただきたいのがビタミンA、C、Eです。
これらのビタミンには血行促進効果がありますので、メラノサイトの細胞活動を活性化させる役割を果たしてくれます。
大豆、ゴマ、アーモンド、アセロラ、パセリ、ブロッコリーなどに多く含まれていますから、意識して食べるようにしましょう。
ホルモンバランスの乱れ
髪の毛が白くなりやすい理由として、ホルモンバランスの変化があげられます。
女性には、男性にはない妊娠・出産という大きな節目があるので、ホルモンバランスが大きく変化しやすくなります。
シニア世代に突入すれば、更年期を迎えます。ホルモンバランスが乱れることで、健康な髪の毛が生まれない環境になってしまいます。
出産や更年期をきっかけにして、白髪や薄毛に悩む方が急激に増えてきます。
現在は、ホルモンバランスの改善サプリなどが人気があるようです。
遺伝
白髪は遺伝すると思われていますが、まだ医学的に完全には立証されてはいません。
遺伝の白髪の見極め方は若白髪があるかないかで分かります。
遺伝の場合、髪に色素が入りにくい体質なので、若くして白髪になりやすいと言われていますが、運動、栄養、睡眠、ストレス、などの要因の方が大きく作用しているとも言われています。
睡眠不足
一般的に、人間に必要な睡眠時間は７〜８時間くらいが良いとされています。
睡眠は髪に栄養を送る唯一の時間です。
睡眠不足になると髪に栄養が行き渡らなくなり、髪の毛の色素が抜けやすくなります。
又、白髪以外にも色々な身体の不調が出てきてしまいますので、十分な睡眠時間を取るように、注意が必要です。
お風呂に浸かると全身の血行促進やリラックス効果も得られると言われてますので、睡眠の１〜２時間前には入ると良いようです。
そうする事で、質の良い睡眠ができるかもしれません。
